「私、この子の母に
なるんだ——」
妊娠が分かった瞬間、胸いっぱいに広がったのは、言葉にならないほどの喜びでした。身体の中で静かに鼓動する新しい命。「私、この子の母になるんだ——」その実感は、これまでの人生では味わったことのない感動でした。やがて2年半の産休・育休が終わり、職場復帰の日が訪れます。
STORIES
FROM THE FIELD
2年半ぶりに戻った場所で、
焦りだけが大きくなった。
仲間たちは温かく迎えてくれた。だからこそ、“即戦力として返したい”という思いだけが、強くなっていきました。未経験の業務に追われ、優先順位もつけられない。子育ても仕事も、きっと何とかなる。そう思っていた現実は、想像以上に厳しいものでした。
「私が何とかしないと」が、
自分を追い込んでいた。
仕事で余裕を失い、家庭でもうまく向き合えない自分がいました。生活の不安や、夫との温度差も重なり、「私が何とかしないと」という焦りだけが膨らんでいきました。仕事にも家庭にも責任を感じる中で、自分の中に抱え込んでいった時間でした。
「お母さん、ニコッして?」
そんなある日、子どもが言いました。「お母さん、ニコッして?」その一言で、張りつめていた心が崩れ、涙が溢れました。戦う相手は、誰でもない自分自身だったのだと、気づいた瞬間でした。
支えてくれる人がいるから、
弱さも隠さなくていい。
職場では、仲間たちがそっと寄り添ってくれました。人との関わりに不安を抱えていた私にとって、その存在は大きな支えでした。そして家庭では、子どもたちの存在が、私に“芯”を与えてくれた。弱さを取り繕うのではなく、向き合うこと。嘘やごまかしのない姿でいたいと、心から思うようになりました。支えてくれる存在は当たり前ではない。その気づきが、私の中で“覚悟”へと変わっていきました。
私は完璧な母でも、完璧な社会人でもありません。それでも、迷いながら、揺れながら、前へ進んでいきたい。弱さを隠すのではなく、抱えたまま進むこと。その積み重ねが、人を強くすると信じています。子どもたちのために。支えてくれる人たちのために。そして何より、自分自身のために。人生はまだ途中です。けれど、その“途中”こそが、確かな成長の証だと、今は静かに実感しています。
Startup Costs
開業初期費用
犬の健康を第一に考えた食事づくりを続けていくために、私たちは、仲間が気持ちよく仕事に向き合える環境づくりを大切にしました。その考えのもとで、事業所のレイアウトを整えていきました。犬のための食事は、人の手でつくられるもの。仲間の意識が高まる環境が、そのまま一皿の質につながると考えています。
- 敷金・礼金・保証金200万円
- 家賃 / 事業所(35坪)・事務所(10坪)40万円
- 内装・設備費3600万円
- 在庫仕入れ300万円
- 広告・販促費400万円
- その他40万円
開業総額
4580万円
Information
店舗情報
- 事業所
- ウルス
- 事業内容
- 犬の食事(生食)メーカー
- 広 報
- 飯田佳子
- 住 所
- 福岡市南区清水3-8-29
- 創業年月日
- 2000年 6月 25日