EDITOR'S PICKS
wankomania
犬の時間に、
人が合わせる。
早く終わることよりも、その犬の気持ちを大切に。
体調や様子を見ながら、必要なら休み、遊び、待つ。
一頭一頭、それぞれの時間に合わせながら、
トリミングを犬にとって無理のない時間へ。
東京・稲城市にある、滞在型トリミングサロンです。
At the Heart
「初めまして」から、
急がない。
初めて行く場所。初めて会う人。初めて経験すること。私たち人間が緊張するように、犬たちにとっても「初めて」は決して小さな出来事ではありません。だから、わんこまにあでは、いきなりトリミングを始めるのではなく、その犬の不安を少しでも減らすための「初めまして」の時間を大切にしています。
場所を知る。人を知る。匂いを嗅ぐ。そして、少しずつ触れられることに慣れていく。すべての犬が同じ速度で慣れるわけではありません。だからこそ、犬に人の時間を押しつけるのではなく、その犬が受け入れられる速度に人が合わせていく。わんこまにあのトリミングは、そこから始まります。
TRIMMING終わる時間を、決めないという選択。
わんこまにあでは、トリミングに不慣れな犬の場合、仕上がり時間を指定することができません。決して、仕事が遅いからではありません。犬の体調や感情を見ながら、必要であれば途中で休憩を入れる。少し遊ばせたり、のびのび過ごしたりしながら、その犬が無理なく受け入れられる状態を待つ。
効率だけを考えれば、決められた時間の中で施術を進める方が合理的なのかもしれません。けれど、その時間を短くすることよりも、犬にとってその時間がどんな経験になるのかを考える。
「早く終わらせる」ではなく、「無理なく終えられる」。その違いに、わんこまにあの考え方が表れています。
CUTE / FUN / HEALTHY可愛く、楽しく、元気に。
わんこまにあが掲げているのは、「可愛い」「楽しい」「元気」という三つのテーマです。経験を積んだスタイリストが、生活環境や健康状態まで考えながら、その犬の個性や魅力を引き出す「可愛い」。
生涯続いていくお手入れだからこそ、サロンへ行くことそのものを嫌な経験にせず、犬が喜んで入ってこられる場所を目指す「楽しい」。そして、日々の手入れの中で体に触れるからこそ、小さな変化を見逃さず、必要であれば獣医師への受診につなげる「元気」。
三つは別々のものではありません。家族に迎えた小さな命が、一日でも長く、可愛く、楽しく、元気に暮らしていく。その時間を支えるために、トリミングという仕事があります。
OWNER TRIMMER技術だけでは、犬とは向き合えない。
オーナートリマーの佐久間優子さんは、動物看護を学んだ後、2007年にカナダ・トロントへ渡りました。現地のサロンで働きながら北米のトリミング技術を学び、カナダとアメリカのドッグショーにも触れてきました。また、訓練所での勤務経験もあります。
グルーミング、動物看護、しつけ。それぞれ異なる分野で得てきた経験は、犬を単に「きれいに仕上げる対象」として見るのではなく、一頭の犬として向き合う現在のスタイルにもつながっています。
犬の体を見る。行動を見る。そして、その日の感情を見る。技術を犬に当てはめるのではなく、目の前にいる一頭に合わせて技術を使う。わんこまにあが大切にしている時間の使い方には、そうした積み重ねがあります。
ABOUT THE SHOP
わんこまにあ
WANKOMANIA
- 住所
- 東京都稲城市若葉台1−37−2 区画A
- 営業時間
- 10:00〜18:00
- 定休日
- 火曜日・月曜日(不定休)
- TEL
- 042-379-9292
- お店の特徴
- TRIMMING / DOG GOODS / FOOD
EDITOR'S NOTE
犬にとっての「いい時間」を考える。
便利であること。早いこと。予定通りに終わること。人の暮らしの中では、それらは確かに大切な価値です。けれど、犬にも同じ時間が流れているとは限りません。初めての場所が怖い犬もいる。知らない人に触れられることが苦手な犬もいる。その日は少し疲れている犬もいる。
わんこまにあが大切にしているのは、そんな一頭一頭の違いを、効率の中に押し込めないことなのだと思います。必要なら休む。慣れるまで待つ。遊ぶ時間をつくる。そうして人の側が少し時間を譲ることで、トリミングが「我慢する時間」ではなく、その犬が受け入れられる日常の一部になっていく。
犬の時間に、人が合わせる。それは遠回りに見えて、これから何年も続いていく犬との暮らしを考えれば、とても大切な時間の使い方なのかもしれません。
DISCOVER